ミュージアムグッズは原点の仕事
- willbe-ito
- 2022年11月21日
- 読了時間: 2分
昨年10月に会社を廃業しミュージアムグッズの仕事に絞ってリスタートすることを伝えたある友人から
「元々のカタチに戻るわけやな」と言われました。
ミュージアムグッズという言葉がまだ無かった35年ほど前、日本のほとんどのミュージアムの売店には絵はがきと図録ぐらいしかなく、都市部の大きなミュージアムや特別展で一筆箋やクリアファイルといったグッズが出始めたばかりでした。
当時、勤めていた会社ではアートや文化に関係する仕事が多く、海外のミュージアムとの取り組みをきっかけにハンカチや風呂敷を手掛けるようになりました。
僕にとってミュージアムグッズは原点の仕事、そしてその原点はハンカチ、スカーフ、風呂敷といった商品と言えます。
その基本は型を使った捺染、日本画の作品を再現するために10枚以上の型を使用するのは、あたりまえで、より良い商品を作る為、型の費用よりも再現性を優先し時には15枚以上の型を作ることもあり、納得がいかなければ一から作り直すこともありました。
型捺染で再現不可能な印象派の名画などは、カラー分解やオフセットプリント
そして現在ではインクジェットプリントが主流です。
時代の流れや世情の変化に伴いミュージアムグッズも変化し、今では様々な商品が企画開発されていますが、基本はこの四角い布の中にいかに表現するか、最も適した加工方法は何か、今も変わらないテーマとしてこれからも取り組んで行きます。
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