季の詞歳時記「枇杷の花」
- willbe-ito
- 2024年12月29日
- 読了時間: 1分
俳句に素人の僕が母の作った俳句の中から好きなものを選んでこのブログで紹介しています。
暮石句の話も出たり枇杷の花
この俳句は以前にもブログで紹介しました。
2024年最後の季の詞歳時記にあたり、この俳句を選びました。
「枇杷の花」は冬の季語、深い緑の厚みのある葉の中心に淡い黄色の小さい花が集まって咲いています。
コロナ禍が始まってほぼ一年経った2021年の正月、帰省した時に母から直接この俳句のこと、その時花瓶に挿してあった「枇杷の花」をご近所の方が持ってきてくれたことなど聴かされました。
その花を眺めながら俳句仲間のご近所さん達とこの俳句を口遊んでいたのでしょう。
暮石というのは俳人の右城暮石(1899~1995)
母が入ってる「運河」の初代主宰者
暮石の代表句の一句に「蜂のみの知る香放てり枇杷の花」という句があるそうです。
年初めに母の俳句を楽しむ姿をみて安心したのもつかの間、その後倒れ救急搬送、そして今の施設入居につながりました。
そんなことでこの俳句はすごく印象に残っている一句なんです。
その年の正月は寒く、実家からの帰り、ご近所さんが切って来てくれた枇杷の木はどれかなと確認したのですが、雪をかぶった枇杷の木を見付けた時の写真です。

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