TBT・1994年 ミュージアムグッズブーム
- willbe-ito
- 7月10日
- 読了時間: 3分
木曜日はTBT「Throwback Thursday(スローバックサーズデー)」の略で、ある年を振り返ります。
今日、振り返るのは1994年
1994年頃と言った方がいいかもしれませんが、その頃、起こったミュージアムグッズブームについてです。
先々月に行われた高校の同窓会で、過去の記録などを見せてもらうことが出来、1994年8月の同窓会クラス通信「3年1組・芸人横丁通信」、僕の書いていた近況報告が仕事の宣伝とバンドライブの告知で、ん?30年以上経った今も一緒やん・・・自分の仕事と趣味がまったく変わってないことにびっくりしたやら、呆れるやらなんですが、その仕事の宣伝が、ミュージアムショップの事を書いてました。
当時ショップのあった大阪梅田大丸5階のミュージアムショップ、大阪南港ATCのミュージアムカンパニー、京都近鉄5階のミュージアムカンパニー、三重のスペイン村ハビエル城博物館ショップ、長崎ハウステンボス・エッシャー館ミュージアムショップ、諏訪・清里両方にあった北澤美術館、熱海MOA美術館、島根・安来の足立美術館・・・等々の宣伝を書いていました。
1994年はまさにミュージアムグッズブームの真っ只中だったことがわかります。
1980年代後半から始まったバブル、ゴッホの絵画がうん十億円で落札とかのニュースが世間を騒がせていた頃で、現在のイオングループが「ミュージアムカンパニー」というアメリカの事業体を取り入れ全国展開、アートに積極的な西武グループをはじめ各デパートがミュージアムショップという売り場を展開し始めました。僕の勤めていた会社がアメリカのボストン美術館とのビジネスを皮切りに、イギリスの大英博物館、スペインのプラド美術館、オーストリア美術館、フランスのオルセー美術館、トルコのトプカプ宮殿などと次々契約、ミュージアムグッズブームのバブルに乗り日本国内でのミュージアムグッズ展開につながっていきました。僕も大英博物館との契約でロンドン出張、オルセー美術館取材でパリ出張、契約には至らなかったもののエジプトのカイロ博物館と海外出張にも行かせてもらい貴重な経験をさせていただきました。
ミュージアムグッズを一斉に取り上げた商業施設に比べ実際の日本国内のミュージアムはまだまだ絵はがきと図録中心の消極的なスタンスでした。「ミュージアムは鑑賞してもらう場所であって所蔵品をもとにグッズを作って売るなんて」と考えられていた時代で、全国のミュージアムにアンケートをとったり営業に回ったりして理解を得るのに苦労もしましたが今では良い思い出で、その当時の会社のチームはミュージアムグッズを日本で一番最初にやり始めたチームだったと自負しています。
この時があって今の自分、ウイルビーがあるんだとあらためて思いました。

この写真はその頃のもので、大阪京橋のIMPビルだったかで、イベントをしていた時のものです。
バックの壁にかけているのは、一世を風靡しテレビでも何度も取り上げていただいた縮緬生地に名画を再現した名画風呂敷。当時、僕も情報番組に出て同級生から見たよと連絡をもらった事がありました。
このブームはバブルの崩壊とともに終わり、一過性のものとなりましたが、このブームがあって、今の地に足をつけたミュージアムグッズビジネスがあるのだと思います。




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